WordPressでwebサイトを開設したら、初期段階でパーマリンクの変更設定をすることが重要です。
でも、いまいちやり方が分からない・・パーマリンクって何?とお悩みではないでしょうか。
パーマリンクは、最初に間違った設定をしてしまうと後から変更ができず後悔することになる重要な項目なので、初期段階で正しく設定する必要があります。
また、パーマリンクは正しく設定するとSEO(検索エンジン最適化)的にも評価されやすいので、ここはしっかりと設定していきましょう!
WordPressのパーマリンク設定とは?
WordPressのパーマリンクとは、Webサイトのページ毎に設定している、httpsから始まる全体のURLのことを指しています。
ページを作成した時のパーマリンクは、デフォルトでは、上記画像のようにドメインの後が、【投稿日+自分で設定する任意の文字列(スラッグ)】となっています。
ドメインまではどのページも変わることはありませんが、ホームページ内の各ページURLは、ドメインより後ろの部分にそのページの内容に関する文字列が追加されることで区別をつけています。
また、URLの末尾部分をスラッグと言って、この部分は自分で自由に設定することができます。
デフォルトで設定されているのだから、【投稿日+自分で設定する任意の文字列(スラッグ)】のままでも問題ないのでは?と思うかもしれませんが、この設定は実は適切な設定ではありません。
SEO(検索エンジン最適化)的にも不利になってしまうので、設定を変更した方がいいのです。
SEOに強くGoogleに推奨されるパーマリンクに変更設定しよう
1. シンプルで分かりやすいパーマリンクに変更設定する
googleが推奨するURLの条件として、以下項目があげられています。
サイトのURL構造はできる限りシンプルにします。
論理的かつ人間が理解できる方法で URL を構成できるよう、コンテンツを分類します。
可能な場合は、長い ID ではなく意味のある単語を URL に使用します。
引用先:Google検索セントラル「シンプルなURL構造を維持する」
つまり、ホームページを見に来た人に、URLを見て一目でページの内容が分かるような設定に変更することが大切であると言えます。
1つ例を見てみましょう。
上記2つのURLはお問い合わせページのURLとなりますが、どちらが一目でお問い合わせページだと分かりますか?
これは一目瞭然、下段のスラッグに【contact】と記載のある方ですよね。
上段は、パーマリンク設定の基本構造となっているもので、スラッグに記事IDが入るようになっています。これだと、どんな内容のページなのか分からないので、SEO的には不利になってしまいます。
ですので、スラッグ部分は読者に分かりやすくできるだけシンプルに設定することが重要なのです。
2. デフォルトで設定されている【投稿日+スラッグ】ではダメなの?
デフォルト設定のパーマリンクは、ドメインより後ろの部分が【投稿名+スラッグ】になっています。
一見、投稿日が入っているのは分かりやすいから問題ないのでは?と思いますが、この設定はおすすめしません。
パーマリンクは、基本的に変更しないことが望ましいURLです。
読者目線で見ると、1度見た記事のURLをもう1度見返すために、お気に入りに登録したりコピーしたりすることがありますよね。
そんな時、URLが変わってしまっていると、リンク先にアクセスできなくなっていてリンク切れを起こしてしまいます。
※パーマリンクを変更した場合のデメリットについては、こちらで後述しています。
パーマリンクに【投稿日】が入っていると、そのページの内容を後から変更した場合に投稿日も最新の日付に更新されてしまいます。
最初から完璧なページが作れればいいですが、後から訂正したい!と思ったり様々な情報を更新することもありますよね。
投稿日が変わるということはそのページ自体のURLも変更されてしまうことになりアクセスできなくなる等の不具合につながるので、はじめから投稿日を表示しない設定に変更した方がいいのです。
WordPressのパーマリンクは英単語で設定する
パーマリンク(スラッグ)は日本語でも設定できますが、日本語で設定するのはあまりおすすめできません。
なぜかというと、日本語で設定されたパーマリンクは、コピペしたりSNSでシェアする場合に、下記のように勝手に英数字と記号に変換されてしまうからです。
例えば、【http://uruma-studio.com/お問い合わせ/】というURLは、コピー&ペーストすると
【http://uruma-studio.com/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF】のような長い文字列に変換されてしまいます。
これだとページ内容も伝わらないし、何だか文字列が長すぎてせっかく読みに来て切れた読者に不信感を与えることになりかねません。
また、SNSでシェアする際に長すぎてリンクが貼れなくなることもあるので、日本語は避けた方がいいのです。
お問い合わせページのパーマリンクとしては、以下のような文字列にするのがおすすめです。
http://uruma-studio.com/contact/
長くなりそうなスラッグはハイフンを活用する
いくらシンプルで短い単語で設定したいといっても、複数の単語を入れたい時もあります。
例えば、飲食店だったら、
メニューのページを作成したいけど、ランチメニュー・ディナーメニュー・飲み物の3ページ作りたい。とか。
ダンス教室だったら、
クラス紹介のページを作りたいけど、大人クラス・子供クラスで分けてページを作りたい。とか。
このように、複数の英単語を使用する場合には、以下のようにハイフンを活用しましょう。
【menu】
■ドリンクメニュー http://uruma-cafe.com/menu-drink/
■ランチメニュー http://uruma-cafe.com/menu-lunch/
■ディナーメニュー http://uruma-cafe.com/menu-dinner/
【class】
■大人クラス http://studio-uruma.com/class-adults/
■子供クラス http://studio-uruma.com/class-kids/
googleが推奨するURLの条件としても以下項目があげられています。
このことからハイフンを使用し、間違えてアンダースコア(_)は使用しないようにしましょう。
URL ではハイフンを使って単語を区切ると効果的です。ハイフンにより、ユーザーや検索エンジンが URL に含まれるコンセプトを簡単に識別できるようになります。URL にはアンダースコア(_)ではなくハイフン(-)を使用することをおすすめします。
引用先:Google検索セントラル「シンプルなURL構造を維持する」
WordPressのパーマリンク変更設定方法
前項で説明したことを踏まえて、実際にWordPress管理画面からパーマリンクの変更設定をしていきましょう。
1. WordPress管理画面・ダッシュボードから、設定→パーマリンクをクリックする。
2. パーマリンク設定の画面になるので、6項目から選択できるパーマリンク構造で【日付と投稿名】にチェックが入っているのを、
【投稿名】にチェックを変更して入れる。
ここで【投稿名】を選択する理由を説明します。
■基本
例:https://uruma-studio.com/?p=123
末尾が記事IDとなる構造です。
前項でも説明している通り、これだとURLからページの内容が分からないので、推奨しません。
■日付と投稿名
例:https://uruma-studio.com/2023/02/06/sample-post/
スラッグの前に投稿日が入る構造です。
前項でも説明した通り、ページをアップしてから記事の内容を修正した場合に、URLの投稿日も新しい日付になってしまいURLが変わってしまうので、推奨しません。
■月と投稿名
例:https://uruma-studio.com/2023/02/sample-post/
スラッグの前に投稿月が入る構造で、こちらも【日付と投稿名】と同じ理由です。
記事を修正した時の月が変わっていれば、URLも変わってしまいます。
■数字ベース
例:https://uruma-studio.com/archives/123
【archives】の後に記事IDが表示される構造です。
これも、URLからページの内容が分からないので、推奨しません。
■投稿名 ※最も推奨する構造
例:https://uruma-studio.com/sample-post/
末尾が、自分で決められる任意の文字列・スラッグのみとなる構造です。
シンプルで文字列も短く、URLからページの内容も理解できます。
自分で管理しやすいことから、最も推奨されるメリットの多い設定となります。
■カスタム構造
例:https://uruma-studio.com/sample-post/%category%/%postname%/
自分でカスタマイズできる構造です。
自由度の高い設定方法ですが、とくにこだわりがなければあえて選ぶ必要はないかと思います。
上記の理由から、【投稿名】を選択するようにしてくださいね。
それで、最後に画面右下の【設定を保存】をクリックして保存してください。
これで、【投稿名(タイトル)】がパーマリンクに入るように設定されたので、
次項からは、ページを作成した際の、個々のパーマリンクの設定について解説していきます。
WordPress/固定or投稿ページ作成後のパーマリンク変更設定方法
パーマリンクを投稿名に変更した場合、タイトルがそのままスラッグとなってパーマリンクが生成されるので、タイトルが日本語だと日本語のURLになってしまいます。
そのため、その都度日本語のスラッグを英数字に変更する必要があるのです。
ここからは、1つ例を挙げて変更設定方法を解説していきます。
1. 固定ページや投稿画面で、タイトルを【ランチメニュー】と入力すると、右側の設定サイドバー内のURLのスラッグも【ランチメニュー】となっています。
uruma-studio.com/ランチメニュー/
このままだと、スラッグが日本語のため、前項でも説明したように長い文字列に文字化けしてしまうので、英数字に修正していきます。
2. 右側の設定サイドバーで固定ページをクリックするとURLが出てくるので、URLをクリックします。
3. URLをクリックすると、パーマリンクを編集できる欄が出てきてタイトルのまま日本語になっていることが確認できます。
4. この日本語になっているところを、英数字に修正して、×をクリックすると修正完了となります。
5. また、パーマリンクの設定は、記事を【公開】もしくは【下書き保存】した後にはじめて表示されますので、
このパーマリンクを修正した時が、記事を書き終えて公開OKな時だったら【公開】、記事作成途中なら【下書き保存】をクリックしてください。
これで修正内容が反映されて、URLが英単語で表示されるようになりました。
WordPressのパーマリンクは設定したら変更しないようにしよう
パーマリンクは、1度設定したらできる限り変更しないことをおすすめします。
パーマリンクの設定で最重要な点として、【ページを公開する時点・初期段階で設定する】という点があります。
ページを公開した後にパーマリンクを設定すると、下記のようなデメリットがあります。
他のwebページからのリンクが無効になる
パーマリンクが変更されるということは、これまで公開していたホームページのURLが変更されてしまうということになります。
もしあなたのホームページが他サイトで紹介されていた場合などに、そのリンクを経由したアクセスができなくなってしまいます。このことを【被リンクが外れる】と言います。
このようにせっかく被リンクが積み重なってGoogleから「信頼性の高いページ」であると判断されていても、パーマリンクの変更によりすべてリセットされてしまい、SEOにもマイナスの影響を与えることになります。
SEO評価がリセットされる
ページ公開後にパーマリンクを変更するとURLも変更になるため、ドメインの変更だとみなされてしまい、これまでせっかく積み上げてきたドメインのSEO評価がリセットされてしまいます。
同じ内容のページなのに、URLが変更されたことで、googleが全く別の記事として認識してしまいます。
ですので、途中で変更することのないよう【ページを公開する時点・初期段階で】そのページに適切なパーマリンクを設定しておきましょう。
WordPressパーマリンク変更設定をして見やすいサイトを作ろう!
今回は、パーマリンクの意味と適切に変更設定することの重要性、変更設定方法などについて解説しました。
パーマリンクは地味な設定のように見えますが、適切に設定することでgoogleに意味を理解してもらえるのでSEO対策になります。
また、ページを見に来てくれた読者にも見やすくすることで安心感を与え、より読んでもらえるページになることに繋がります。
パーマリンク設定がこれからという方は、この記事を参考に早めに設定するようにしてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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